派遣社員として働いている毎日の中で、当日急に休まなくてはならない状況になったときはどうすればいいのでしょうか?
仕事に行けないほど体調が悪いときだってありますよね。
家族が倒れてしまったり、入院してしまったりと、考えたくはないですが長く勤めているといつかはそういったこともあるかもしれません。
そんなときは何も隠さず、そのままの本当の理由を伝えると思います。
でも、例えば、
「寝坊してしまった!」
「今日は会社に行きたくない気分・・・」
「仕事憂鬱だなあ・・・今日、休みたいなあ・・・」
といった何となく休みたい時。
こんな時はどうすればよいのでしょうか?
誰にでも年に数回こんな辛い朝が来たことや、このような気持ちになったりしたことがあるのではないのでしょうか?
あまりあってはならないことかもしれませんが、ただ、それは身体からのSOSのサインかもしれません。少し頑張りすぎてはいませんか?
あまり無理をせず、身体や心を休めることも大切です。
そこで今回は、派遣社員が当日急に仕事を休む場合に使える理由や、そしてどこに連絡するべきかの連絡方法、またその際有給は使えるのかについて説明していきます。
目次
派遣社員が当日急に休む時に使える理由とは?
派遣社員をしていると、
「今日は仕事に行きたくないなあ・・・」
「今日だけ休みたいなあ・・・」
派遣社員には限らず、仕事をしていると誰にでもこんな思いをしたことがあるのではないのでしょうか?
また、連休明けや、ふとした時、会社には言いたくないプライベートな用事などで休みたいときってありますよね?
現実的には、当日急に休むということは、職場の他の方に迷惑をかけてしまうこともあり、フォローしてもらわなければならないため、理由を求められたり、何気なく聞いてきたりするので、答えなければなりません。
「今日は行きたくないです。」
「今日はしんどいので休みたいです。」
さすがに、なかなかこんな気持ちをそのまま伝えることはできませんよね。
そんなときに使える派遣会社にも納得してもらえる、当たり障りのない理由をいくつか紹介していきます。
体調不良のため
体調不良は当日急に休みたいときに使えるもっとも自然な理由のひとつです。
実際ほとんどの人が会社を当日休むのは体調不良が原因なのではないでしょうか。
ですので、本当の理由にしろ、嘘の理由にしろ、一番便利に使える自然な理由です。
体調不良だけでもいいのですが、できれば
- ひどい風邪をひいて熱が高いので休ませてください
- 腹痛が酷くて下痢が止まらないので今日は出勤が厳しいです・・・
- 生理痛がひどくて仕事をするのが困難なのでお休みさせてください
- 昨日の夜から嘔吐が止まらなく今朝も続いているのでお休みさせてください
例を挙げだすときりはありませんが、体調不良の症状を具体的に伝えた方がが信憑性が増します。
派遣会社によっては体調不良だけでは印象が悪く持たれてしまう場合もあり、休んだことを責められる可能性もあります。
ですので、基本的には具体的な体調不良の症状も伝えたほうがベターです。
ただし、一度や二度ならそれでもいいのですが、体調不良で当日急に休む回数があまりにも多いと、体が弱い人と思われてしまったり、もしくは仮病を疑われる可能性もあります。
場合によってはそれが原因で派遣の契約の更新を打ち切られてしまうような可能性などもありますので、当日急に休む回数、そして何度も同じ体調不良を理由にすることには気をつけましょう。
家族の病気や入院
結婚をしていて子どもがいる場合は子どもを理由に、夫婦であるならどちらかの体調不良を理由に、また独身の場合でも親や兄妹などを理由にすることもひとつの方法です。
たとえば、
- 父が倒れてしまって看病のために今日は休ませてください。
- 子どもがケガをしてしまって病院について行かなければならないので休ませてください。
- 主人が体調を崩しており一人にしておくのは心配なのでお休みさせてください。
など、このような理由はどうしようもなく休む理由として使えるでしょう。
こういった言い訳は、「体調不良だけでは急な休みはとりにくい重要な日にどうしても休みたい」というような状況でも使えます。
また、これらの理由は体調不良を使いすぎてもうこれ以上はバレるかなと思ったときに一度だけつかえる、いわば切り札の言い訳としてむやみに使わず取っておくのもいいかもしれません。
ただし、亡くなったというと場合によっては嘘だということがバレてしまうので、せめて危篤にとどめておきましょう。
トイレや水回りの故障
もしあなたが一人暮らしをしている場合、こちらの理由も使えると思います。
- 蛇口から水が出なくて、修理のため業者を呼んで立ち会わなければならないので休ませてください。
- 朝からトイレが故障していて、すぐに業者にきてもらわなくてはならないのでお休みさせてください。
このような場合、自分しか立ち会う者がいない、ということを理由に当日急に休む言い訳として使えますが、トイレや水道が壊れることはそう何度も無いので注意が必要です。
使えるのは一度だけと思っておいたほうがいいと思います。
嘘はバレてしまう?使わないほうがいい理由は?
小さい頃から「嘘をつけば必ず自分に返ってくる」「嘘は絶対にバレる」とよく言われたものです。
嘘の理由はバレてしまうのでしょうか?
これは回数にもよると思います。
普通の人なら、誰しも一年のうち数回体調不良で休んでもおかしくはないですし、仕方ないなと思いますよね。
でもそれが月に1回、2回くらいになってくると、結構「あれまた?」と怪しくなってきます。
これほどの頻度やレベルになってしまうと、体が弱いか仮病を使ったズル休みのどちらかと思われても仕方ありません。
人からも会社からも評価が悪くなってしまうことも間違いないでしょう。
そのため、先ほどもお伝えしたように次回の契約の更新を打ち切られてしまうことがあっても文句は言えないです。
ただ本当に体が弱い場合や自分の体質などはしょうがないです。無理はしないでゆっくり休むことも大切ですね。
使わないほうがいい理由はあるの?
体調不良の中でも、病気の種類によっては病院からの診断書の提出を求められる場合があるので注意が必要です。
代表的な病気としては『インフルエンザ』です。
インフルエンザの場合、その感染力から「病気休暇」「インフルエンザ休暇」「インフルエンザによる出勤停止」など就業規則に規定されている特別な休暇として適用されることがあります。その際、医師の診断書(証明書)が必要になってきます。
インフルエンザと言えば、体調不良や風邪の中でも特に重くすぐになんの疑いもなく急に休むことができそうに思いますが、安易に
「病院でインフルエンザと診断されました・・・」
と会社に連絡すると、会社側が気を利かせ、「インフルエンザなら特別休暇の適応になるので、また後日診断書を提出してください」
と求められることがあり、ここで嘘だということがバレてしまいます。
ですので、当日急に休む理由としてインフルエンザは使わないほうがいいでしょう。
また、家族や親族の不幸も当日急に休む理由として使わないこと。
よく「身内に不幸があったので急ですが休ませてください」という理由を耳にすることがありますが、家族や親族の不幸はその親族との親等によって忌引休暇が適用され、会社によってその日数は異なったりします。
そのため、忌引休暇となる可能性があるこのような理由を使ってしまうと、詳細を求められる場合や、嘘の忌引休暇使用後に本当に不幸があってしまったときに対応しづらいですし、年始の挨拶などのタイミングでボロが出てバレてしまうことなども考えられます。
こちらの理由も当日急に休みたいときに使わないようにしましょう。
派遣社員が当日急に休む時の連絡方法は?
では当日急に休む際、どのように連絡をすればいいのでしょうか。
正直、派遣社員の場合・・・・めんどくさいです。
なぜかというと今勤務している派遣先にもよりますが、基本的には派遣社員が休む場合、派遣会社と、派遣先の企業や会社、その両方に連絡しなければならないからです。
順番としては、
- まず派遣会社に連絡する
- 次に派遣先の会社に連絡する
になります。
どちらもメールなどで済ますのではなく、電話で連絡するべきです。
また連絡する時間のタイミングとしては、必ず就業時間の前にしましょう。
ただしあまりにも早すぎると、電話がつながらないので誰かが出勤してくる時間で、かつ就業時間前というタイミングで連絡してください。
就業時間10分~15分前がベストなタイミングかと思われます。
内容としては、
「派遣社員の○○です。急で大変申し訳ありませんが昨日から体調が悪く、今朝になっても熱が下がらないので、本日休ませてもらえないでしょうか」
といった感じでいいと思います。
ただし必ずしもそうしなければならないわけではなく、派遣先への連絡だけでいい場合や、連絡手段も電話ではなく、メールの方がいいケースなどもありますので、派遣会社に確認してみましょう。
当日急に休む際に気をつけなければならないことは?
例えば体調不良という理由で休んでいるのに、ふらっと外に出かけてしまったらどこで誰と遭遇するかはわかりませんよね。
憂鬱な気分をリフレッシュしたくて休んだ部分もあるので少し外に出て気分転換したくなる気持ちはとても分かります。
しかしそんな時に限って、会社の外回りをしている派遣会社の営業マンとばったり遭遇してしまうなんてことも・・・・ありえなさそうでありえる可能性は充分です。
なるべく外には出ず家の中でリフレッシュしましょう。
またSNS等の投稿にも気をつけるべきです。
SNS上で職場の人と繋がりがある場合はもちろんですが、繋がっていなくても、友達の友達・・・などの繋がりであなたの投稿を目にする機会があるかもしれません。
『あれ?体調不良で休んでるはずじゃなかったっけ・・・?』
『ご家族が入院されたって言っていはずたような・・・』
このように何気ないSNSの投稿で疑われてしまい、それが原因で嘘の理由がバレてしまうことにも繋がってしまいます。
嘘だったことがバレてしまうと、先ほどもお話したようにあなたの周りからの評価が悪くなってしまいます。
また、職場の人間関係だけでなく後々の契約にも関わってくる可能性すらあります。
さらに、休んだ翌日の出勤の際にはきちんと周りと話を合わせておきましょう。
体調不良という理由で休んだのなら、マスクをつけて出勤するなどもいいかもしれませんね。
小さなことかもしれませんが、このようなことを含め、当日急に休んだ日や翌日の出勤の際には少し気をつけたほうがよさそうです。
当日急に休む場合は有給は使えるの?
当日急に休む場合に、有給休暇が使えるかどうかは派遣先企業や会社、そして派遣会社の就業規則によります。
法律上、有給休暇は『事前申請が必要』とされており、当日に急に有給を使うことはできないとなっています。
これは派遣社員、正社員、どちらも関係なく同じように決まっています。
しかしそんな中でも会社に温情処置などにより、当日急に病欠で欠勤した場合に、有給を割り当てることを許可している会社が多いのが現状です。
ホワイト企業であればほとんど当日の欠勤は有給に割り当ててくれるはず、大手の企業ならほぼ100パーセントといってもいいのではないでしょうか。
また派遣社員の場合有給は派遣先の会社や企業からではなく派遣会社から付与されるものなので、有給が取れるかどうかは派遣会社に事前に一度問い合わせてみましょう。
ここでひとつ注意したい点があります。
有給休暇は入社して6ヶ月までは発生しません。
そのため、まだ勤務開始日から6ヶ月が経過していない期間に急に当日休む場合は『欠勤扱い』になります。
まとめ
当日急に休まなくてはいけない状況、もしくは「今日だけどうしても会社に行きたくない」など、状況としてはいろいろありますよね。
本当に休まなくてはいけない状況の際には、そのまま本当のことを伝えるのがベストです。
理由をつけて休みたいときには、やはり「体調不良」が万能かと思われますが、使い過ぎには注意しましょう。