ブラック企業。
この言葉が市民権を得たのは、ここ10年以内のこと。
しかし、何をもってしてブラック企業と定義付けするのでしょうか?
派遣業界ではブラック企業が多いとの評判も聞きます。あなたが勤める派遣会社や派遣先は大丈夫でしょうか?
ブラック企業の定義
ブラック企業とは一体どのような会社を指すのでしょうか?
まず、Wikipediaでは以下のように書かれています。
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ブラック企業とは、広くは暴力団などの反社会的団体との繋がりを持つなど違法行為を常態化させた会社を指し、狭い意味では新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業を指す。
ブラック企業問題の被害の対象は主に正社員である。将来設計が立たない賃金で私生活が崩壊するような長時間労働を強い、なおかつ若者を「使い捨て」るところに「ブラック」といわれるゆえんがある。 また近年ではブラックな働かせ方をアルバイトにさせるというブラックバイトという派生語が登場してきている。
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と、記載されています。この文面では被害の主たる対象は正社員とされていますが、派遣労働者に対する「ブラック派遣」と呼ばれるものも近年出てきております。
また、反社会的勢力の繋がりが無くとも、ブラック企業の場合も多々あります。
厚生労働省の発表におきましても、「明確な定義は無い。」とのこと。という事は、ブラック企業とは極めて曖昧な定義となります。
では、どういった会社がブラック企業になるのでしょうか?
一般的には、何らかの労働法規に違反しているような会社(低賃金での長時間労働や残業代の不払いなど)や、パワハラやセクハラが横行し、それらによって離職率が高い会社がブラック企業となります。
では上記の点を踏まえて、あなたが働く会社はどうなのか次項のチェックリストで確認しましょう。
ブラック企業かどうか確認しよう!10項目チェックリスト
①残業や休日出勤の賃金が支払われない。
②雇用保険や労災に加入していない。
③社会保険に加入してくれない。
④派遣先や派遣元の担当者の態度が横暴。
⑤給料計算や契約書類等に多々不備がある。
⑥有給休暇を使わせてくれない。
⑦担当者や会社に連絡をしても、繋がらない。折り返しが無い。
⑧休憩時間が曖昧、または休憩が取れない。
⑨給料の遅延や未払いがある。
⑩仕事の内容が事前説明と違う。
いくつ当てはまりましたか?
上記のチェックリストは会社として遵守しなければならない事ばかりです。1つでも当てはまりましたら、ブラック企業の派遣会社であると考えていいでしょう。
ブラック企業に入社してしまったら?
考える必要はありません。即座に退社しましょう。ブラック企業が改善することを、日々耐え忍びながら働く必要は一切ありません。また、残業代の未払いやパワハラなどを受けている方は、タイムカードのコピーを取ったり、どんな内容のハラスメントを受けているのか記録をつけておきましょう。そしてそれらを元に、労働基準監督署に相談しましょう。
まとめ
ブラック企業に勤めていると、労働法規に違反している事でも、さもそれが当たり前のような感覚になってきます。ですが、企業として法律を遵守出来ていないという事は、間違っているという認識を持ち続けて下さい。
また、退職を考えたとき「他に仕事があるんだろうか。」と悩む必要もありません。仕事は他にもたくさんあります。当然の権利すら行使出来ないブラック企業に勤める道を選ぶのではなく、あなたにとって快適に働ける会社を探しましょう。きっと見つかるはずです。