何だか熱っぽくて、測ってみるといつもの風邪よりも高熱!
「身体の節々も痛むし…。これってもしかしてインフルエンザじゃ…。」
12月から春先の3月まで、空気が乾燥したり気温が低い時期にインフルエンザは流行しやすくなります。
そこで今回は、派遣社員がインフルエンザにかかった時の対処法について説明していきます。
目次
インフルエンザかな?と思った時は
いつもの風邪とは違うだるさや高熱、筋肉や関節が痛む場合はインフルエンザの感染を疑い、病院で診察を受けましょう。
予防注射を受けている方も、新型のインフルエンザにはかかってしまう可能性がありますので注意が必要です。
インフルエンザの疑いがある場合は、まずは派遣会社の担当者にその旨を伝え、その後可能であれば派遣先企業にも一言連絡を入れましょう。
病院での注意点とは?診断書は必要?
病院での診察でインフルエンザと診断された場合は、医者に診断書を書いてもらいましょう。
診断書を発行するにはお金がかかりますが、口頭で「インフルエンザでした。」と伝えても、診断書がないと自己都合の欠勤となってしまいます。
ですが、診断書があると病気休暇となりますので必ず病院でもらうようにしましょう。
診断書をもらった後は、もう一度派遣会社の担当者に連絡し、診断結果を報告しましょう。
どれくらいの期間休むの?
インフルエンザは潜伏期間があったり、感染力が強い為、最低でも1週間は休むことになります。
熱自体は病院でもらった薬で下がり、安静にしていれば2,3日で回復の兆しはあります。
ですが、この期間に無理をすると他の病気にかかってしまったり、他の人に移してしまう可能性があるので、医者の指示は守り安静にしましょう。
そんなに休んで派遣先や派遣会社に怒られない?
普段、予防を心掛けて対策をしていてもインフルエンザに掛かってしまう時もあります。
1週間以上も休むとなると派遣先企業も派遣会社も痛手ではありますが、かかってしまったものは仕方が無いので、治療に専念しましょう。
また、こういった時の為に日頃の勤務態度に気を付け、派遣会社や派遣先の担当者との人間関係を築いておきましょう。
インフルエンザを理由に派遣をクビになったら
派遣社員の立場であってもインフルエンザなどのウイルス性の病気に関する欠勤は、どこの企業も正社員と変わりはなく対応しなくてはいけません。
また派遣法でも病気で休んだ理由で契約期間中に解雇をすることは禁止されています。
もしもインフルエンザの欠勤を理由に解雇された場合は、完治後に労働基準局に相談しましょう。
その際の持ち物は雇用契約書と診断書となります。
インフルエンザで傷病手当金を貰おう
傷病手当金は病気で休業した場合に、給与について保障してくれる制度です。
これは被保険者であり条件を満たしていれば、正社員であろうと派遣社員の立場だろうとも、関係なく支給される制度ですので、インフルエンザにかかった際は必ず申請しましょう。
傷病手当金はいくらもらえるの?
傷病手当金は病気で休業した場合に、給与について保証してくれる制度となります。
申請が必要となりますが、あなたの平均賃金の6割が支給されます。
平均賃金とは、支給開始日の以前12ヶ月分の各標準月額を平均した金額となります。
支給開始日の以前の期間が12ヶ月に満たない場合は、支給開始日の属する月以前の継続した各月の標準報酬月額の平均額となります。
※支給開始日とは、一番最初に傷病手当金が支給された日のことです。
傷病手当金をもらう条件は?
傷病手当金の支給条件は以下になり、全ての条件を満たした場合に支給されます。また、被保険者のみが対象となります。
・業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
・仕事に就くことができないこと
・連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
・休業した期間について給与の支払いがないこと
申請はどこに提出すればいいの?タイミングは?
傷病手当金の申請は、給与の支払いに有無について雇用元である派遣会社の証明が必要となります。
インフルエンザ完治後、職場復帰の挨拶と謝罪のタイミングで派遣会社の担当者に相談しましょう。
いつもらえるの?
非常に有難い傷病手当金の制度ですが、申請書を提出し口座に入金されるまでの平均期間は1~2か月後となります。
これは、給与や支払金額に不正が無いか、書類に不備や漏れはないかチェックするための審査期間があるためです。
申請書類に記入漏れや添付書類の不備があった場合は、再提出になるためその分受給が遅れる事になります。
まとめ
インフルエンザにかかると1週間以上の病休となり、身体の事だけでなく雇用契約の事も不安に感じます。
ですが、派遣法上インフルエンザを理由に解雇する事はできません。
完治し、職場復帰した際に休んでいた分を取り返す気持ちで業務に取り組めば、何も問題ありませんので、療養に専念しましょう。