派遣社員として就業していると、派遣先でひどい扱いを受けたという声が時々聞こえてきます。
派遣先企業の中には派遣社員に対するイメージが悪く、先入観でしか物事をみれない人もいます。
そんな人があなたの派遣先の指揮命令者となった時、あなたにできることは何でしょうか?
今回は派遣先で理不尽な扱いを受けた時の対処法について説明していきます。
派遣先で受ける理不尽な扱いとは
派遣先で受ける理不尽な扱いとは一体どのようなものなのでしょうか?
食堂やロッカーが使えない
正社員と同じ部署で同等の業務をしていても、派遣社員だけは食堂やロッカーの利用が出来ない派遣先企業があります。
こういった正社員と派遣社員を、福利厚生の面で明確な差をつける企業は残念ながら多数存在します。これは中小企業だけでなく、大手企業にもみられます。
また、似たような事例ではウォーターサーバーが使用できなかったり、酷いところではトイレも分けられている所もあります。
こういった福利厚生の利用は、事前に派遣会社の担当者に確認しておきましょう。
正社員との間で、あまりにもの差があるようでしたらブラック企業の派遣先である可能性が高いので、派遣先を選ぶうえでの判断材料にしてみましょう。
名前で呼ばれない
考えられないことですが、派遣社員のことを名前で呼ばずに「派遣」と呼びつける派遣先企業の社員がいます。
こういった人間は、派遣社員を「外部の人間」として認識しており、心のどこかで他人を見下しています。
また、名前を呼ばない理由に関しても「どうせすぐ辞めるから」と、何の正当性もない事を堂々と語ります。前任者が辞めたのは、あなたには全く関係が無いので、そういった人は相手にしない方がいいでしょう。
そういった人が指揮命令者などの業務に直接関わる人だった場合は、即刻派遣会社の担当者に相談しましょう。
正社員との間に壁をつくられる
派遣先によっては派遣社員を自社の人間とで分け隔て、社内の行事や催し事に呼ばれないことがあります。
社内イベントなどならまだしも、業務に関する事や社内情報についても「派遣だから」と共有されず、実際の仕事の支障をきたすことになっては大変な事です。
こういった事は、意地悪な社員が陰湿な意味で行うケースと、何の悪意も無く、「派遣には知らせる必要がないかな」とただ考えているだけの2種類のケースがあります。
行事ごとに呼ばれないことに関しては、疎外感を感じるのでは無く、考え方を変えましょう。行事に参加して気を使ったり、お金や時間を使うよりも、堂々と欠席することができ、自由な時間で自分の好きな事ができる事の方が幸せです。
業務に支障の出るレベルの壁は、それはもういじめです。
派遣会社の担当者に相談し、派遣先に忠告してもらうか、派遣先企業を変更してもらいましょう。
派遣先での理不尽な扱いの対処法まとめ
派遣先で理不尽な扱いを受けた際は、一人で抱え込まず派遣会社の担当者に相談しましょう。
派遣先の社風や、派遣社員に関する考え方は個人一人の力ではどうすることもできません。下手に抗議をしても、実際に変わるケースは多くありません。
派遣会社の担当者に相談しても、何の改善も無く対応もしてくれない場合は、労働基準監督署に相談し、同時に派遣会社自体も変更しましょう。
派遣会社は星の数ほど存在しますので、理不尽な扱いを受けている状況を耐え忍ぶ必要は一切ありません。