派遣先企業の悩みの一つとして、派遣社員がすぐに辞めてしまうという事があります。
ある程度の指導や教育を終えたところで急に退職されると、新人の派遣社員に一からまた教えなければならなくなり、業務が円滑に進みません。
辞めたからといって、次の派遣社員がすぐに見つかる事も少なく、また見つかったとしても就業までの期間のタイムラグがどうしても生じてしまい、派遣先企業も業務に支障が出ます。
派遣社員の急な退職はなぜ起きるのでしょうか?
その一つの原因として、派遣先企業の職場の雰囲気の悪さがあります。
そこで今回は、派遣先においてどういった職場の雰囲気にすれば派遣社員が辞めないかという事について説明していきます。
派遣社員が辞めない派遣先企業とは
派遣社員の辞める理由の一つとして、職場の雰囲気が悪い事が挙げられます。
派遣先企業として派遣社員が辞めるのは、派遣会社の選定や派遣社員のやる気等が最大の原因と考えがちですが、派遣先企業にも問題がある場合もあります。
派遣会社も無尽蔵に人材を抱えているわけでもなく、求職者がいなければ派遣先に派遣する事もできません。
人材には限りがあることを忘れずにいて下さい。
では、どういった職場の雰囲気だと派遣社員は辞めないのかみていきましょう。
正社員と派遣社員の仲がいい
人と人なのでどうしても相性はありますが、正社員と派遣社員の仲がいい職場は派遣社員が辞めない傾向にあります。これは、プライベートで飲みに行ったり遊びに行くといったレベルの仲の良さで無くとも、休憩中に雑談をしたり、業務の相談等を気兼ねなく出来る間柄を指します。
派遣社員だからといって外部の人間として接するのではなく、同じ職場で働く人として接する事が大切です。
福利厚生の差が少ない
正社員や自社雇用の人間と、派遣社員との間であからさまに福利厚生の差がある派遣先企業は、派遣社員が疎外感を感じて退職するケースがあります。
ロッカーや駐車場、食堂が使えない等、派遣社員の就業環境が整っていないと、不満を感じるのも仕方ありません。
全てを正社員と同等の福利厚生にするのは厳しいかもしれませんが、派遣社員の福利厚生も一度見直し、不満な点が多くないか確認してみましょう。
いじめが無い
「大の大人がいじめなんて。」と思われるかもしれませんが、職場でのいじめは様々な企業で横行しています。
特に派遣社員に対して「外部の人間」「違う会社の人」といった見方で接する人は、派遣企業にもいたりします。
そういった人は派遣社員に、業務を曖昧に伝えたり、きちんとした教育をしなかったりと排除しようとし、酷い時には無視などのいじめをする場合もあります。
自社の派遣社員が働く部署で、いじめが無いか定期的に確認しましょう。
まとめ
派遣先企業の職場の雰囲気が悪いと、派遣社員はすぐに辞めてしまいます。
なぜなら、派遣先企業は他にもたくさんあり、派遣社員は契約更新を機に派遣先を変更することもできます。
派遣社員だからと適当に扱うのではなく、同じ職場で働く者として接する事が重要です。