今、日本では農業従事者が減少しています。
それは別の産業で働く人間の絶対数が増えたのと、大多数の農家の後継ぎがいないといった問題が原因と考えられています。
しかしながら、こういった現状の中でも、都会を離れ農業に興味を持つ若者が増えつつあるのも事実です。
そこで今回は、派遣で農業をすることについて説明していきます。
派遣で農業ってできるの?
派遣会社と派遣先(農業法人や農家)との契約関係がきっちりと結ばれており、雇用元である派遣会社との雇用関係も交わしていれば派遣社員として農業で働く事は可能です。
農作業は季節も関係する事から、冬の期間はお休みのようなイメージがありますが、地域や農作物の種類、育て方によっては通年での仕事もあります。
また、農作物に関する仕事以外にも、畜産として肉牛や養鶏、養豚の飼育や酪農に関わる仕事もあります。
派遣で農業の仕事を探す際は、大手の派遣会社なら募集している場合もありますが、見つけやすいのは特化型の派遣会社です。
派遣で農業をしたい場合は、農業に特化した派遣会社を探してみましょう。
派遣で農業の仕事はどんな内容?
派遣で農業をする際の仕事の内容は、
- 農作物の収穫
- 農作物の種蒔きや植え込み
- 収穫後の天日干し、脱穀
- 田や畑の周辺整備や草刈り
- 田んぼの水の入れ替え
- 畜産(肉牛・養鶏の飼育)
- 野菜や果樹の仕分け
- 出荷作業
といった内容が挙げられます。
これらは派遣先である農家によって育てるものが異なるため、当然ながら作業内容も異なります。
作業内容については事前に派遣会社の担当者にしっかりと確認しておきましょう。
派遣で農業をするメリットは?
派遣で農業をするメリットは、
- 農作物に関するスキルや知識が得れる。
- 自然に囲まれた田舎の場合、空気がおいしい
- 採れたての野菜や果樹を食べれる時がある。
などが挙げられます。
都会とは異なる自然の中での仕事に興味がある方にはおすすめです。
また、農業派遣の場合でも派遣社員は当然ながら派遣会社を通じて勤務する事になるので、残業代や休日手当に関しては直接雇用よりもしっかりとしている場合があります。
派遣で農業をするデメリットは?
派遣で農業をする上でのデメリットは、
- 早朝からの仕事が苦手な方にはきつい。
- 虫やヘビ、蛙が苦手な方にはきつい。
- 肥料の匂いが苦手な方にはきつい。
といった内容が挙げられます。
どの内容もデメリットというより、「これが苦手な人には農業が合わない」といった内容です。むしろ、早起きも虫も肥料の匂いも平気な人には、何のデメリットもありません。
派遣で農業をする時の注意点とは?
派遣で農業をする際の注意点は、多くの方が考えている以上に危険な場面がある事です。
トラクターや芝刈り機が付近で作業をしていたりもしますし、マムシやスズメ蜂などの害虫の被害に遭う可能性もあります。
作業をする上で気を付けなければ、重大な事故に繋がる事もありますのでくれぐれも自己判断での作業は止めましょう。
まとめ
農業の多くの作業は体力仕事であり、重量物を持つ場面もたくさんあります。
また、農作物や家畜は生き物なので中途半端な気持ちで就業すると、派遣先にとんでもない迷惑を掛けてしまう事にもなり兼ねません。
田舎で自然に囲まれて仕事がしたい気持ちだけでは、長続きしない大変な仕事でもあるので、事前にしっかりと考えてから就業するようにしましょう。