派遣会社の営業マンの悩みとして「派遣社員のやる気がない」という常に付きまとう問題について今回は説明していきます。
なぜ派遣社員はやる気がない人が多いのでしょうか?
その理由を派遣会社の営業マンの中には「派遣社員だから」と、諦めにも似た感情で語る人もいますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
そうなると派遣会社の営業マンが、派遣社員のやる気を引き出すことは不可能な事に思えてきますが、本当に何も対策はないのでしょうか?
目次
なぜ派遣社員のモチベーションは低いの?
契約の更新や将来の不安
正社員とは違い雇用期間の定めのある派遣社員は、常に心のどこかで契約更新や将来の不安を抱えています。
その為、目の前の業務に集中し切れなかったり、「どうせ必要じゃ無くなったら切るんだろ。」と投げやりになる人も中にはいます。
また、時給が上がる機会が少なかったり賞与が無かったりと、努力が給料に反映しにくい事もあるので、今一つやる気が出ないという人もいます。
派遣先や他の派遣社員との人間関係
派遣先の職場で、指揮命令者や同じ部署で働く方との人間関係がうまくいっていない可能性もあります。
また同様に同じ派遣先で働く派遣社員との輪に入っていけていない場合もあります。
派遣社員が辞める理由の上位には、人間関係がうまくいっていないことが常に挙がってきます。もしかすると業務内容のミスマッチよりも、人間関係の悩みの方が退職率は高いかもしれません。
人間の肉体的な疲れは睡眠や栄養補給で回復できますが、精神的な疲れは睡眠や食事だけでは回復できません。
派遣社員のやる気を引き出す方法
雇用条件を見直す
派遣社員が入社してしばらく経った場合、契約更新の際の時給等の雇用条件は、業務に対して適正かどうかも見直しましょう。
派遣先企業から提示される時給単価が全てではありません。
同じような業務内容の会社が他にあれば、転職を考えるのは当たり前です。
また、派遣会社の営業マンが見落としがちなのがサービス残業の存在です。
掃除や片付けを時間外に無償でさせてないか、「時間内にやりきれなかったんだから残るのは当たり前」等とパワハラを受けていないか、派遣社員へのヒアリングを定期的に行いましょう。
目標を一緒に決める
時給アップや正社員登用を紹介予定派遣で目指す等、スキルアップや資格取得を打診しながら、将来的な目標について一緒に話し合いましょう。
派遣社員もすぐに心を開くことは中々ありませんが、時給についての事や今までの派遣先企業での話をしているうちに、「今後はどうしていきたいか」という部分について一度問いかけてみましょう。
まとめ
派遣社員のやる気を引き出すのは、派遣社員の現状把握と何よりコミュニケーションを定期的に取ることが大切です。
つい先日まで機嫌よく働いていた派遣社員が、新しい派遣社員の入社によってモチベーションが下がる事例など山ほどあります。また、それらの理由も様々ですので、個々に対応するしかありません。
誰でも話を聞いてほしい時はあります。
派遣社員の仕事に関しての相談は、安易に考えずしっかりと話を聞くようにしましょう。