面接では必ずと言っていいほど、長所と短所を聞かれますよね。
面接は出来る限り自分をアピールしたい場でもあります。
そんな中で自分の弱い部分の短所を伝えるのは「マイナスなイメージを持たれてしまうかもしれない」と、伝えることをためらってしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし、短所は言い換えれば長所でもあります。
また、きちんと自分の弱い部分を自分の中で理解できていることは、自己分析ができる人と評価されます。
さらに、そんな弱い部分を克服しようと努力していることも交えて話をすると、より一層好印象なイメージを持ってもらえるでしょう。
今回はそんな面接で聞かれることの多い「短所」の好印象に感じてもらえるような答え方について、フレーズを紹介しながらお話していきます。
「マイペース」なところ
日常で「マイペース」という言葉を使っていてもそんなにマイナスなイメージは感じませんが、面接ではそうはありません。
「私の短所はマイペースなところです」とそのまま伝えてしまうと「協調性がない人」というネガティブな印象を与えてしまうのです。
マイペースなところが短所だと分かっていても、そのままマイペースという言葉は使わない方がいいでしょう。
たとえば、
「自分のペースで作業をするのが得意な反面、周りと足並みを揃えることをついつい忘れてしまうことがあるところが私の短所です。」
という答えだと、中身は同じマイペースだと伝えていてもマイナスな印象はあまり与えることなく伝えることができます。
「頑固」なところ
「頑固」という言葉もそのまま使ってしまうと、マイペースと同じように「協調性がない」とマイナスなイメージだけを伝えることになってしまいます。
「頑固」も逆を言えば、「自分の意思がはっきりしている」「曲げない芯のある人」など長所でもありますよね。
「私の短所は頑固なところです」ではなく、「周りから『自分の意見をしっかりと持っているところがあなたの良いところだけど、もう少しだけ周りのことを見てほしい』と言われ、自分の短所に気付くことができました。」
こう話すと、マイナスなイメージは弱くなり、「自分の意見をしっかり持つことができる人」という印象も同時に持ってもらえますよね。
伝え方一つで印象はガラリと変わります。
具体的なエピソードなどを交えて話すと、面接官にもきっと好印象に捉えてもらえるでしょう。
「せっかち」なところ
「せっかち」と言うと、「雑・適当・慌ただしい」こんなイメージを持ってしまうのではないでしょうか。
しかし、せっかちは言い換えれば「行動が早い」ということです。
どんな仕事でもテキパキと行動する人や、スピード感を持っている人を求めているので、
「私の短所はせっかちです。」と話すのではなく、「私の短所は、ついつい行動を急いでしまうところです。」と伝えれば、いいイメージを持ってもらうことができます。
ただそれだけでは、「行動が早い=確認不足やミスが多い」といったマイナスなイメージも生まれてしまうかもしれません。
そうならないためにも、「急ぎすぎてミスが出ないよう、チェックリストを作って確認漏れがないよう注意しています。」といった短所に対して克服するため努力していることも付け加えて話しをしましょう。
「心配性」なところ
「心配性」もそのまま伝えてしまってはポジティブなイメージとして伝わることはなかなかありません。
ですが言い換えれば、「自分の中でしっかり考えて納得してから行動したい」ということになります。
この答え方からは、「慎重さや思慮深さ」といったプラスなイメージが生まれてきますよね。
「私の短所は、自分で納得するまで物事を確認しないと行動できないところです。そのため、仕事で行動が遅れないよう早い段階から確認を取り、もしもの時には万全の体制ですぐ行動に移せるように心がけています。」
というような答え方をすれば、マイナスなイメージはあまり感じることなく、心配性なところよりも、慎重さなどのポジティブなイメージを強く感じてもらえるでしょう。
まとめ
今回は聞かれたら答えにどうしても迷ってしまう、「短所」の答え方についてお話してきました。
言葉の選び方や伝え方で、相手に与える印象がガラリと変わることが分かりました。
短所も自分の弱みではなく強みと考え、少しでも好印象につながるように自信を持って伝えてみましょう。