昨今では高齢化が進む中、定年を迎えた方が昔のようにそのまま隠居生活を送ることなく、再就職の形で派遣で働こうと考える人も多くなってきました。
では、定年した65歳から派遣で働き始めるとして、派遣社員として何歳まで働く事ができるのでしょうか?
また、年齢が高いと派遣会社では採用されなかったり、若い人よりも時給は低く設定されるのでしょうか?
そこで今回は派遣会社の定年や、高齢者の採用状況について考えていきましょう。
派遣社員に定年はあるの?
派遣社員には定年という区切りはありません。
基本的に雇用契約書に基づいた期間での就労となりますので、「何歳になったから退職」といった形での雇用期間満了はありません。
また、働く上での年齢制限も設けられておりませんので、何歳でも働くチャンスはあります。
ですが、募集案件によっては求人広告には記載されていなくとも、実際のところ年齢制限を設けている場合もありますので、気になる募集案件がありましたら応募の際に派遣会社の担当者に内容を確認するようにしましょう。
高齢者は採用されないの?
実際問題、年齢は採用に影響はします。派遣会社も派遣先企業も若い人を望みます。
ですが、高齢者だからといって不採用となるわけではありません。残念ながら不利にはなってしまうのが現実ですが、年齢はあくまでも判断材料の一つにすぎません。
自身の経験や資格等を活かせる職場や、面接時にやる気をアピールすれば採用率は確実に上がります。
また、高齢者の派遣に特化した派遣会社も存在しますので、そういった会社に応募すると適正な仕事が見つかりやすくなります。
高齢者は時給が安いの?
単純作業や軽作業の場合、できる作業が制限された場合は時給が低く設定されている事があります。
ですが、資格や経験等を活かせる派遣先企業の業務内容であれば、反対に時給が高くなる場合もあります。
また、定年後にフォークリフトの免許や簿記の資格を取得する方が増えています。
こういった資格や免許保持者は仕事の選択肢が増えますし、時給も高くなるので仕事を見つける前に、資格や免許取得に向けた学習をするのもおすすめです。
高齢者が派遣で働く場合の注意点
高齢者の方が派遣で働く場合の注意点は、年金収入との兼ね合いです。
年金制度についてはここでは割愛しますが、自身の給与所得と年金収入の金額は調整しながら勤務しないと、損をする場合がありますので注意しましょう。
また、派遣先の評価を気にし過ぎて、無理や無茶な作業を行うのもやめましょう。
まとめ
派遣で働く上で定年や年齢制限は無く、健康であれば何歳になっても働く事は可能です。
ですが、気持ちは若くやる気に満ち溢れていても、身体は昔とは違っている場合があります。肉体労働や体力仕事の場合は、くれぐれも無茶をしないようにしましょう。