「看護師の派遣は違法」
「看護師の派遣はできない」
そういった事を巷で聞いたことはないでしょうか?
労働者派遣法で禁止されている業務の一つとして、「医療関係業務への派遣」がありますが、それにより看護師の派遣は禁止され違法とされているのでしょうか?
そこで今回は「看護師の派遣」について説明していきます。
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看護師の派遣は出来ないのか?
結論から言いますと、看護師の派遣は違法ではなく一定の条件下であれば派遣することが可能です。
看護師の派遣が違法だとみられている理由は、労働者派遣法に定められている「派遣が禁止されている業務」についての解釈が間違っていたり、見落としている場合がほとんどです。
以下のリストは、現在派遣が禁止されている業務の一覧です。
湾岸運送業務
建設業務
警備業務
医療関係業務
士業
上記のリストには「医療関係業務」となっている事から看護師の派遣は出来ないと思われがちですが、実際には条件付きでの派遣就業は可能であり違法ではありません。
また、実際に2006年の派遣法改正までは看護師の派遣は禁止されており、今も全面解禁ではなく条件付きであることから、看護師の派遣が禁止されているイメージが残っているとも考えられます。
看護師の派遣ができる条件とは?
医療機関と定義される場所かどうか
看護師の派遣は一定の条件下で可能となりますが、そのキーワードは就業場所になります。つまり、看護師として業務を行う場所が、医療機関以外であれば派遣することが可能となります。
で医療機関や医療機関以外の場所というのは、どう定義されているかは下記のリストを参考にして下さい。
病院
クリニック
助産所
介護老人保健施設(訪問入浴介護、訪問予防入浴介護を除く)
患者の自宅(訪問看護師の業務)
以下のリストは看護師の派遣が可能な場所となります。
健診センター
訪問介護センター
有料老人ホーム
デイサービス
特別養護老人ホーム
社会福祉施設
保育園
医療機関でも派遣できるケースとは
病院やクリニックといった医療機関と定義されている場所でも、以下のような場合であれば看護師の派遣も可能となります。
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看護師派遣で働く際の注意点
看護師として派遣で働く場合、注意しなければならない点は業務の範囲です。
看護師の業務範囲の幅は広いので、「どういった仕事内容なのか」「仕事の範囲はどこまでか」と事前に派遣会社の担当者に相談し、雇用契約書をしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
看護師の派遣は、「医療関係業務の派遣」を労働者派遣法で禁じている事から違法に思えますが、一定の条件下であれば就業可能となります。
また、派遣会社によっては看護師の派遣に特化した会社もありますので探してみましょう。