派遣事務というと、どうしても女性の仕事というイメージが強く、男性が派遣事務として働きたいと思った場合は受け入れてもらえるのかと疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
実際、派遣事務の仕事は女性向けなものが多く、女性の職場と認識されています。
男性は派遣事務の仕事に就くことはできないということは決してありませんが、男性が女性の職場に入り女性向けの仕事をするということはかなり珍しいケースでもあり、様々な問題が起きてしまう可能性があるため、採用されにくいこともあります。
一体、どんな問題があるのでしょうか。
今回は男性が派遣事務として働く際に起きてしまう可能性のある問題についてお話していきます。
高収入があまり期待できない
派遣事務の給与は事務の職種にもよりますが、平均的には時給1000円前後、月給16万前後となっており、高収入は期待することはできません。
男性としてある程度の収入を望んでいる人がほとんどかと思いますが、派遣事務では自分の生活を支えていくことも精一杯となってしまうのが実際のところです。
派遣事務の場合は、勤務時間も短めで残業もほとんどありません。仕事内容も比較的簡単なものが多いです。そのため、派遣事務の仕事に見合った給与は決して高くないのです。
女性ばかりの職場が多い
派遣事務が何人かいる職場に採用されても、自分以外が全て女性であれば色々な面で肩身の狭い思いをしてしまう可能性もあります。
女性は、恋愛の話をしたり上司の悪口を言って盛り上がったり、話すことでストレスを発散するものです。
そんな女性ばかりの職場には女性だけの世界があるでしょう。
女性に囲まれることが苦痛ではないから大丈夫、自分は何も気にしないと思っていても、女性は話の内容によっては男性がその場にいることだけでさえ嫌がることもあり、すんなり受け入れてくれるとは限らないことも理解しておいたほうがいいでしょう。
秘書的な業務を任せにくい時がある
派遣事務の仕事には、デスクワークだけでなく来客の受付やお茶出し、電話対応など秘書的な業務内容もあります。
上司としては、これらの仕事を男性には頼みにくいと感じることが多く、この理由も男性を派遣事務に採用しにくい理由の一つでしょう。
このような業務など、派遣事務の仕事内容の多くは女性的な仕事で男性には任せにくいものばかりです。
そのため、男性の派遣事務は扱いにくいと考え、男性が応募した場合にも採用を見送るケースがあります。
中には偏見の目で見られる可能性もある。
自分のやりたい仕事について周りからとやかく言われたくはないものですが、昔も今も世の中の常識として男性は定職に就くべきだと考えられており、さらに派遣も事務も女性の仕事というイメージが未だに強いため、男性が派遣事務で働くことに対して周囲からは偏見の目で見られる可能性があります。
また、派遣の仕事には更新があり、更新時に契約が打ち切りとなる場合もあります。
さらに「派遣事務」という仕事内容が男性向けではないというイメージもあるため、男性として一生続けていける仕事とは捉えてもらえないでしょう。
まとめ
今回は、男性が派遣事務として働く際に抱えてしまう可能性のある問題についてお話してきました。
このような問題があること自体が問題だと思われる人もいるかもしれません。
やりたい仕事についても周りがとやかくいうことではないと思う人もいるでしょう。
しかし、このような問題が実際起こってしまっていることも事実なのです。
デメリットがある分メリットもあるかもしれませんが、このような問題が起きてしまう可能性があることも少し考えながら、自分が本当にやりたい仕事なのか考えてみてください。
また、これらの問題を受け入れられる、それでも派遣事務がしたいと思う人もいるかもしれませんね。
絶対に採用されないというわけでは決してないので、一度派遣会社の担当者に相談してみてくださいね。